今日は南埼玉郡市柔道連盟主催の昇級審査会が春日部市立市民武道館で行われ、標記・海老根くんが見事に1級に合格し、2月19日の昇段審査会に挑戦することになりました。
埼玉県では3級審査で受身・投技・固技の基本動作、2級・1級審査では6人リーグで試合を実施し、勝たないと合格できません。そしてようやく1級に合格しても、初段審査でも同じく6人リーグで試合を行い、そこでも勝たないと合格できません。そして試合で合格したあとに「投の形」に合格して、やっと初段に昇段できるため、全国的にみてもかなり高いハードルとなっています。
しかも6人リーグの試合は体重無差別で行われるため、体の小さい者はさらに厳しい戦いを強いられます。今回、受験した海老根くんは高校から柔道を始めて11ヶ月目、体重も60kgに満たないために、かなり厳しい戦いでした。
1級審査の試合で合格するには二通りあります。今日一発で合格するためには3勝以上勝たなければならず、一発で合格できなくても、何回も審査を受けて、こつこつ勝ち星を積み重ねていって、合計で5勝になると合格となります。
私は別の試合場で審判員をしていたためにほとんど見ることができませんでしたが、海老根くんの対戦相手は自分よりも大きい選手ばかりでした。それでもよく頑張って3勝1敗1分で合格となりました♪
私は常日頃から「初心者は柔道界の宝」と思って指導しています。本校では平常時は75畳で練習しているために十分な広さがありません。春先に初心者が入部してくれば、色帯をつけてもらい、優先的に練習できるようにしています。
昔であれば初心者は道場の隅で受身ばかりをやらされていましたが、今の時代、それではせっかく入部して練習に来ても、つらさばかりが先に立ち、部活をやっているという満足感が得られません。
私は初心者には受身と並行してすぐに組み方と投技・固技を教え、私や上級生が投げられまくって、柔道の面白さを味わえるようにしています。海老根くんもそうやって育ててきましたので、今日の合格は、私にとっても格別の喜びでした。
いよいよ2月19日は初段に挑戦します。すでに1級に合格している大西健人くんとともに、黒帯を夢見て頑張ってもらいたいと思います。2人とも体重は60kgに満たないために厳しい戦いとなりますが、皆様の絶大なる応援をお願いいたします♪
合格した海老根くんをセンターに迎えての記念撮影