今回の大会では、ブラジルの女性コーチの振る舞いに胸が熱くなりました。
自国の選手が投げてポイントを取りながらも抑え込まれてしまった時の悲しそうな顔、そして敗れた選手を抱きかかえて敗北を受け止める姿には本当に感動しました。
高校の指導者の中には、自分のところの選手が負けてしまうとプイとよそを向いて試合場から出ていってしまう人もいます。選手はそんな先生を追いかけていくのですが、おそらくものすごいお説教が待っていることでしょう。
このブラジルのコーチは選手とともに悲しみ、残念がり、負けた痛みを分かち合っているようにさえ思えます。全国で常勝の監督さんから言わせれば「そんな甘いことやってたら勝てないよ」と言われそうですが、選手は好きで負けてるわけではないので、私はともに負けた痛みを分かち合いたいと思っています。
写真を見ていただければわかりますが、この敗れた選手が3位決定戦で勝った時のコーチの喜びようは半端ではなかったです。抑え込んでからの20秒間、そばにいる観客も思わず一緒に応援してしまうくらいの喜びようで、勝った選手を受け止める姿は負けた選手を受け止める時となんら変わりませんでした。
私も指導者のひとりとして、このブラジルの女性コーチには本当にいろいろと教えられました♪
抑え込まれて一本負けした選手の後方の悲しそうな顔をごらんください
逆転負けして呆然としている選手を抱きしめます
3位決定戦で勝ったときの喜びよう(後ろの観客にもご注目ください)
敗者も勝者も抱きしめてます♪