標記派遣(通称:高体連韓国遠征)は10月31日~11月1日の日程で、大韓民国のソウルで行われました。私の役割はマネージャー兼コーチです。
以下は Facebook からの転載です。
■10月31日(火)
初日の練習は、男子は普成(ぷそん)高校、女子は韓国体育大学でお世話になりました。
普成高校は韓国では一番強い高校で、今夏の金鷲旗大会では16強を決める試合で東海大相模高校に敗れはしましたが、かなりの実力校です。
男子選手に聞くと皆一様に「強かった」と言っていました。
一方女子は、韓国体育大学に練習に来ている実業団や高校も参加して、たいへん勉強になりました。
私は今回は女子の練習に帯同したので、男子の練習の様子は、明日アップしたいと思います。
お楽しみの夕食は、ソウルのディープな市場を通り抜けたレストランで、サムギョプサルを堪能しました。
■11月1日(水)
遠征2日目も、男子は普成高校、女子は韓国体育大学でお世話になりました。
私は今日は男子担当でしたが、世界ジュニアの+100kg級銀メダリストを擁する普成高校のメンバーはかなり強く、おかげさまで充実した練習ができました。
さすがは韓国で一番強い高校だけのことはありました。
ただ、激しい乱取りのあとはたいへん友好的で、笑顔で両手で握手をして、練習後も盛大に写真撮影会となりました。
お楽しみの夕食は昨晩と同じお店でデジカルビを堪能し、韓国遠征2日目は無事に終わりました。
■11月2日(木)
遠征3日目も、男子は普成高校、女子は韓国体育大学でお世話になりました。私は今日は女子担当です。
今日も韓国体育大学には実業団選手や高校が参加して、充実した練習ができました。
選手たちもかなり慣れてきたのか、積極的に相手をさがして、いい練習をしていました。
最後の夕食は、今まででは一番いい肉を選手の皆様にお召し上がりいただきました。お会計がいくらだったかは口が避けたら言っちゃいます(笑)。
鎌塚団長・斉藤男子監督・高野女子監督、そして地元コーディネーターの朴大盛氏と私は、2003大阪世界選手権の時の韓国ヘッドコーチ・Seungyeop.Baek 氏(普成高校監督)に夕食に招かれました。
ここでは日韓の国境を越えて柔道談義で大いに盛り上がり、たいへん楽しいひとときとなりました。
ちなみに同席した女性はアトランタ五輪52kg級銀メダリスト・玄淑姫氏で、来月のグランドスラム東京に審判員として来日されるそうなので、今から再会が楽しみです。
■11月3日(金)
遠征最終日の4日目は移動日のため練習はなく、烏頭山(オドゥサン)統一展望台で平和学習をして朝鮮半島分断の歴史を学びました。
選手たちは北朝鮮を肉眼で眺めながら、平和のありがたみと、当たり前のように柔道に打ち込めることの幸せを感じたことと思います。
金浦国際空港では、4日間つきっきりでお世話いただいた朴大盛さんとお別れしましたが、朴さんは月に2回は日本に来られているそうなので「大会で姿を見かけたらダッシュであいさつに行きましょうね」と話して別れました。
高体連韓国遠征が始まって今年で4回目。済州島、釜山、釜山ときて、とうとう4回目にソウルに来ました。
今回の遠征ではソウル柔道会の皆様とお近づきになることができて、高体連としてもたいへん有意義でした。
そして韓国と日本は政治的にはいろいろと課題を抱えてはいますが、今回の遠征中は大歓迎こそされても、対立は一切感じませんでした。
それはやはりともに柔道を頑張る間柄、国を越えての柔道の仲間ということなのだろうと思います。
日本の選手たちも、韓国の選手と個人的に仲良くなった者もいるようで、メールアドレスの交換をしていました。
SNSの発達で、海外とも自由に情報のやりとりができる時代になりました。
今回の選手14名が、少しでも韓国と日本の柔道を通しての架け橋になれば、高体連としては嬉しいです。
また、選手14名の今後ますますの活躍を期待しています。
結びに、今回の遠征にお力添えをいただいた全ての皆様に感謝を申し上げます。
ありがとうございました♪
羽田空港に集まり出発!
2日目の男子の練習後
3日目の女子の練習後
韓国体育大学4年生・安沙好さん(埼玉栄高校OG)
先生方の夕食会
統一展望台(男子)背景は北朝鮮
統一展望台(女子)
統一展望台(引率者)
金浦国際空港で朴大盛氏と笑顔でお別れ
羽田空港での解団式後