5月5~7日の3日間、関東高校柔道大会の埼玉県予選会が埼玉県立武道館で行われ、本校は男子団体戦で3年振り4回目の出場を果たしました。
大会初日には男女個人戦が行われ、本校からは男子無差別に坂本悠弥選手、川野威吹選手、深井勇斗選手、金子智也選手の4名、女子52kg級には石田美優選手が出場しました。
男子無差別は、埼玉栄高校が10名エントリーしていることもあってそこら中に埼玉栄高校の選手がいて、それはもうたいへんです。
本校の坂本選手と深井選手は頑張って初戦を突破しましたが、次の2回戦で敗れました。本校の男子は4名中3名が埼玉栄高校の選手と当たり、敗れたことになります。
女子52kg級に出場した石田選手は頑張って4強に勝ち上がり、決勝リーグに駒を進めました。決勝リーグで上位2名に入れば関東大会出場なのですが、さすがに決勝リーグは実力者がそろっており、残念ながら3敗して、夢は来年に持ち越しとなりました。
しかしながら石田選手はずっと女子1名で、本当によく頑張ってきました。今年の新入生で女子が1名入部してくれましたが、さぞかし嬉しかったことでしょう。
また、日常的に練習に来てくれる朝霞体協の先輩・後藤飛名さん(大宮高校)の存在も大きいです。
後藤さんは、大宮高校の2年生になる時に柔道部が廃部になり、以降、試合には出られないのに、ただ柔道が好きだということで練習しています。その姿には本当に頭が下がります。
部員がゼロになったから廃部というのならわかりますが、部員がまだいるのに廃部になった時の後藤さんの悲しみを思うと、かわいそうでなりません。
後藤さんは本校と一緒に東北高校合宿にも天理遠征にも参加しています。後藤さんの存在は、石田選手の大きな心の支えになっています。
続く大会2~3日目には、男女団体戦が行われました。
東部地区大会優勝の本校は第1シードで、地区4位校に勝たないと関東大会には出られません。また、その前の試合で、どんな難敵が待ち受けているかわかりません。
昨年も第1シードながら初戦で熊谷商業高校に2-3で敗れ、あっけなく夢が潰えた(ついえた)ことが思い出されます。生徒たちには「とにかく初戦のことだけ考えよう」と話していました。
初戦の相手は川口工業高校です。初戦は、全柔連強化選手のほとんどが「決勝戦より緊張する」と言うほど緊張しますが、やはり先鋒・佐藤選手も動きがかたく、相手選手の巧みな寝技の術中にはまり、絞め落とされてしまいました。
ここで昨年の初戦敗退という悪夢が頭をよぎりましたが、次鋒・白川選手(本校キャプテン)が内股で一本勝ちして試合を振り出しに戻し、以降、中堅から大将までが得点して、4-1で勝つことができました。
そして次はいよいよ関東大会出場校決定戦で、相手は北部地区4位校の児玉高校です。児玉高校は全国大会にも出場している伝統校で、好選手を多数そろえており、4位校とはいえ本当に侮れません。
この試合では先鋒・佐藤選手が頑張り、「技あり」優勢勝ちして流れをこちらに引き寄せます。続く次鋒・白川選手は、得意の内股で投げて抑えるという期待通りの一本勝ちで2-0となりました。
そして中堅・手島選手。手島選手は小学校4年生の時から本校に練習に来ており、すでに春日部工業8年生です(笑)。手島選手には「勝って関東を決めてこいよ!」と言って送り出しました。
その手島選手も一本勝ちして関東大会出場を決め、副将・川野選手も勝って、終わってみれば4-0で、嬉しい出場権獲得となりました。
続く準々決勝では、キャプテンの白川選手が「技あり」ポイントを先行していながらダイビングの反則負けで敗れるアクシデントもあり、本庄高校に敗れました。
そのあとの5~8位決定戦でも、白川選手が以降の試合に出られないこともあって、立教新座高校に1-3,本庄東高校に0-3で敗れました。
振り返ってみれば、昨年第1シードなのに初戦敗退して「本当に世の中甘くないな」と実感してから1年、新メンバーになってからも、生徒たちはよく頑張りました。
毎月の講道館合同練習会、年末の天理遠征、寒稽古、1~2月の大学出稽古と「平日なのに埼玉栄」シリーズ、そして春の東北高校合宿。本当によく頑張ってくれました。
特に感じるのは、本校の生徒たちは埼玉栄高校で練習させていただいているおかげで、埼玉栄以外のチームに気持ちで負けることがないということです。
びびって技が出せなかったとか気合いで負けるとかはないので、そのことだけを考えても、埼玉栄高校の皆様には本当に感謝しています。
1年を振り返ってみれば、本当にたくさんの方々にお世話になってきました。感謝してもしきれません。あらためてこの場で御礼を申し上げます。そして頑張ってきた生徒たちの労もねぎらいたいと思います。
第66回関東高校柔道大会は、6月1~3日に東京武道館で行われます。生徒たちと力を合わせてさらにいい練習をして、本大会でも悔いの残らない試合をしてきたいと思っています。
応援に来てくださった保護者の皆様、そして今までお世話になったすべての皆様にあらためて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。そして、これからも応援をよろしくお願いいたします♪
みなさん、おめでとうございます♪