標記大会は、6月3~5日に埼玉県立武道館で行われました。本校は、男子団体では昨年も出場していますが、個人試合での出場は初めてです。
関東大会の個人試合は1都7県から2名ずつ出場しますので、各階級16名です。女子70kg級に出場した本校期待の伊東明日香さんは埼玉県2位のため、初戦は茨城県1位の長沼悦子選手(土浦日大高校)との対戦です。
長沼選手は中学校時代は関東チャンピオンで全国中学校大会でも2位という実力者、そして今夏のインターハイの出場も決まっています。伊東さんにはそんなことはいっさい話さず「いつも通りだぞ。思い切りいけよ」と送り出しました。
結果的にはいつも通りにガンガン攻めて、大内刈で倒して有効を奪った時に長沼選手が肘を負傷し、そのまま抑え込んで一本勝ち。長沼選手にとってはお気の毒な結果となりましたが、本校にとっては嬉しい一勝となりました。
続く準々決勝では山梨県1位の簑和田奈未子選手(富士学苑高校)との対戦です。簑和田選手も小学生の時から全国3位になるほどの実力者で、序盤から苦戦を強いられ、最後は腕挫腕固で一本負けしました。
伊東さんの関東大会は8強進出で終わりましたが、振り返れば、実によく頑張ったと思います。毎日の練習は男子の中に女子ひとりで、さびしい思いもしたことでしょう。しかしながら、そんなことをまったく感じさせない練習態度は立派でした。
8年ぶりに埼玉県開催となった今回の大会では、伊東さんも含めた部員17名全員が係員を務めました。朝の集合時間も早かったため、ほぼ全員が本校合宿所に泊まり込んで大会運営に当たりました。
6月2日の会場設営から5日の会場撤去・清掃まで、埼玉県内の高校生の力を結集して大会を運営しましたが、ものすごく疲れたことと思います。でも、このような経験が、必ず生徒たちの人生のプラスになると私は信じています。
前・全国高体連柔道専門部の藤木崇博部長(現・兵庫県柔道連盟会長)もおっしゃっています。「大きい大会をやると人が育つからな」
今回、大きい舞台で試合をした伊東さんだけでなく、大きい舞台を目指して練習を重ねてきた生徒たち、そして夢がかなわず1枚1枚畳を敷いた生徒たちの経験は、学校での勉強では得られない貴重なものでした。
また私にとっては、開催県としては最後の関東大会となりました。8年後の埼玉県開催の時には現役教員を終わっています。陣頭指揮にあたった鎌塚智樹委員長をできるだけ支えるべく今大会も動きましたが、そのご苦労ははかり知れません。
あらためて、鎌塚委員長の労をねぎらい、お世話になったすべての皆様に感謝を申し上げます。特に、合宿所に泊まり込んでいる生徒たちのために夕食を作りに来てくださった保護者の皆様、ありがとうございました。生徒たちの中には、最終日の解散後も泊まりたいと言っている者もいました。← 修学旅行じゃないんだから♪(笑)
開会式前の様子
開会式後の記念撮影
いざ、出陣!
初戦の様子
観客席には本校特別コーチ・鈴木翔さんの姿が♪