標記大会は6月18~19日の2日間、埼玉県立武道館で行われました。
そして今大会から、3年生に限って、インターハイ個人戦の県予選会に出られなかった者、かつインターハイ団体戦の県予選会の選手として登録されていない者は、部員数が少なくて団体戦に出られない1・2年生とともに、個人戦を実施することになりました。
このことは、地区によっては4月の地区大会の個人戦で敗れてしまうと、団体戦の選手にならない限り試合がなくなってしまい、何の目的もないまま6月まで練習することになるので、そういった選手にも目的を持って練習してもらおうということで始まりました。これは高校柔道の普及・発展のためにたいへん意義深いことと考えています。
そして本校からは大西健人くん、武藤慧伍くんが出場、中野楽斗くんはエントリーはしたものの膝のケガの具合がよくなく、欠場となりました。
大西くんは見事な縦四方固で初戦を突破しましたが、続く2回戦で今大会準優勝者の関根祥平選手(武南高校)と当たり、敗れました。
一方、武藤くんはいきなり今大会3位の柳沢欧介選手(ふじみ野高校)と当たり、残念ながら敗れました。
しかしながら2人とも、県立武道館の畳の上で選手として戦う姿は、キラキラに輝いていました。ここまで3年生として本当によく頑張ってきましたので、彼らの労をねぎらいたいと思います。たいへんおつかれさまでした♪
個人戦の後は団体戦が始まりました。
本校は昨秋の県新人大会の3回戦で進修館高校に敗れて16強で終わったため、今大会はノーシードで1回戦からの登場です。しかも初戦の相手は実力校の松山高校です。
松山高校とは、今年1月の全国高校選手権大会県予選会で対戦し、勝つには勝ったものの1人残しという僅差だったので、今回もやってみないとわからないなとずっと思っていました。
結果的には選手が頑張り3-1で勝つことができましたが、ひとつひとつの対戦は非常に厳しく、緊迫したものでした。
続く2回戦は久喜工業高校に4-0で勝ち、いよいよ県8強を決める試合で、超・実力校の大宮東高校との対戦となりました。
大宮東高校は今大会は大型選手をそろえ、選手6人の平均体重は92.5kgです。本校が76.7kgなので体格差は歴然でした。
生徒たちには「強敵だけれども絶対に気合いで負けないように。持ってる力を全部出し切れ!」と言って送り出しました。
戦前は一方的な試合になってしまうかとも思いましたが、先鋒・佐藤くんが敗れたあとに次鋒・白川くん(本校キャプテン)が一本勝ちして並び、中堅・土屋くんが技ありを奪って粘りに粘っていい試合をして、最後の最後は一本負けしましたが、食い下がる展開になりました。
副将・川野くん、大将・坂本くんも頑張りましたが敗れてスコアは1-4でしたが、多くの先生方から「いい試合だったね」と言っていただいたことからもわかるとおり、1-4とは思えない試合内容でした。
それにしてもさすがは大宮東高校、鍛えられています。ちなみに大宮東高校は今大会で3位に入賞しています。
試合終了後、3年生にはここまでの頑張りに対しての感謝の気持ちを伝え「来られる時には道場に来て、自分たちが経験してきたことを後輩たちに伝えてください。そして、勝たなきゃ勝たなきゃという呪いから解き放たれるので、ここからは柔道をやること自体を楽しんでください」と話しました。
3年生には、希望する進路の実現という戦いが待っています。それぞれが希望する進路が実現できるように、私もできるだけの協力をしたいと思っています。
新年度になってから、春の大会に追われてここまで突っ走ってきました。私もきつかったですが、生徒たちもきつかったことと思います。3年生が抜けたあとの新メンバーの始動は期末考査が終わってからですが、総選挙でキャプテンも決めなくてはなりません。
「負けは新たなスタート」「次のことを考えろ」いつも生徒たちにはそう話していますが、私はもう新メンバーでの8月25日の東部地区新人大会シード校選考会のことを考えています。期末考査が終わったら、生徒たちと力を合わせて8月25日の優勝を目指します。
本日、応援に来てくださった保護者の皆様、今日もありがとうございました。新メンバーになってからも頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。そして3年生のみなさん、本当に、本当におつかれさまでした♪
3年生のみなさん、本当におつかれさまでした!
■特別画像(川野威吹くんの内股巻き込み)
■特別画像(西願寺哲平選手(埼玉栄高校)の背負投)