今日は標記大会が日本武道館で行われました。私の役割は第5試合場主任審判員です。
第5試合場では男子60kg級・女子63kg級の1回戦から決勝戦までが行われましたが、さすがに鍛えられた大学生だけあって組み手も技も速く、最先端の投げ技や抑え込み技を仕掛けてくるので、主審を務めていても、高度な判断が要求されました。
第5試合場の審判員は全員で9名でしたが、私のとなりが阿部恭子先生だったことはたいへん心強く感じました。
阿部先生とのおつきあいは2010年のグランドスラム東京からだと記憶しています。当時、私は試合場統括係(つまり試合場主任)でしたが、その試合場の記録係が阿部先生でした。
不思議なことにその翌年の2011年、2012年と3年続けてグランドスラム東京で同じ試合場を担当し、その間に審判員としても何回か御一緒しているうちに、阿部先生はすっかり私の中では「信頼できる柔道人」という位置づけになっていました。
今回も私が主審の時に「ん~そろそろ赤に指導かな?」と迷っている時に阿部先生が手をグルグル回してくださったので、背中を押された形で指導をとったことが2回ありました。本当にありがたく思います。
昨年の三重インターハイでは、稲川郁子先生(静岡県)、工藤文先生(宮崎県)とともに「ごきげんえびす」で夜の審判会議を開催したこともいい思い出です。
阿部先生は稲川先生と組んで、全日本柔道形競技大会にも出場するなど、活躍されています。これからのますますのご活躍をお祈りいたします。
試合を振り返ると、母校・日本大学勢は男子4階級優勝(60kg級・板本広大、81kg級・前濱忠大、100kg級・山口貴也、100kg超級・東部直希)を含む14名が9月28~29日に秋田県立武道館で行われる全日本学生柔道体重別選手権大会への出場権を獲得しました。
日本大学勢は5名が決勝戦に進出して4名が優勝しましたが、すぐそばで見ていた100kg級決勝戦における、山口貴也選手への金野潤監督の声かけが印象的でした。
「ここまできたら勝ち負けじゃないんだよ。いい柔道をやりなさい!」
私も常に両手をしっかり持って姿勢のいい柔道を目指して指導していますので、決勝戦でのこの声かけは本当に勉強になりました。全日本学生柔道体重別選手権大会での母校の選手の皆さんの御健闘をお祈りいたします。
大会終了後は、審判員仲間で慰労会 兼 審判反省会を行い、技の評価や反則の取り方などの意見交換をして、研修を深めました(詳細は秘密です(笑))。
結びに、会場設営から大会運営まで、大会に関わったすべての皆様の労をねぎらいたいと思います。たいへんおつかれさまでございました♪
100kg級 決勝戦
阿部恭子 先生
阿部恭子 先生(爆笑編♪)
すっぱりおなじみのピエール・フラマン 氏(慶應義塾大学コーチ)